道徳の授業
今日は「ブランコ乗りとピエロ」という教材を通して相互理解について学習する予定だった。
ただ、最近教科書のみで道徳を行うことに懐疑的になっていたぼく。登場人物に自分をいくら投影して考えたからって結局当事者じゃないんだから、教材を通して得た気付きって日常の中で生かされないんじゃないの?と。
そこで今日はGWTの「火事だよ!」を行うことにした。
隣の家が火事になったと知り、4人は次の4つのもの(ゲーム機、学習用具、自分のアルバム…もう一つが出てこない)を運び出そうとしています。優先順位を決めましょう。
なんとか1つにまとめようとするものの3家族(班)はまとめられず。
なんで1つに決められなかったんだろうね
なんで1つに決められたんだろうね
という投げかけとともにふりかえり。
子供たちからは出るわけです。
・みんな自分の主張ばかりで決まらなかった。だからゆずり合いが大切。
・意見が違う友達を納得させる、そして自分が納得することが大切。
自分の意見ばっかでまとまんない、とか、納得したっていう「体験」は教科書からでは学べないこと。いやーおれ◯◯に納得させられてさー!って興奮気味に授業後に話してくる男子を見て「おぉ、いい体験ができたんだねぇ」と思った。
でも。
ホントにそう思ってる?
そう言わせているのはぼくなんじゃない?
いや、そもそも、話し合っていたのは現実だけど、設定に無理があるんだからそれは本当に気付きって言えるの?
っていう問いも生まれた。
常に自分に問い続けながらいろんな道徳の形を探っていこう。