ビブリオバトルのその後
今日のビブリオバトルでちょうど半分まで終わった。
ビブリオバトルの掲げている「本を通して人を知る」の部分がおもしろい。
普段見せない顔を見ることができるし、子供たち同士の相互理解にもつながっている気がする。あとは自己肯定感。発表終わったあと、おもしろいプレゼン、心を引きつけられるプレゼンだと「その本貸してくれー!」といって友達が寄ってくる。
そんな中、おもしろかったのはスティーブ・ジョブズの「驚異のプレゼン」を紹介した男子Yくん。
プレゼン冒頭でいきなり
「今から、鉛筆の紹介をします」
といってクラス中をどよめかせた。なんで鉛筆なんだよーと。もちろんぼくも混乱した。
「今からこの鉛筆の紹介を2つするので、聞いてどっちの方が買いたくなるか教えてください」
「1つ目。この鉛筆はとても長くてたくさんの文字を書くことができます。黒くてカッコいいです。」
「2つ目。この鉛筆は敵を倒すことができます。その敵とは作文です。これを使えばどんどん書くことができます。みなさんもそんな敵を倒してみたくなりませんか?」
スティーブ・ジョブズのプレゼンの技の中に「敵を作って商品紹介をする」というのがあったので、今回はぼくが鉛筆でそれをやってみました。
めちゃくちゃおもしろかった。
子供の話に心が踊った。
完全に心を鷲掴みされた。
ぼくら教師は
「子供はここまでしかできない」
と線を引いてしまうことがある。
なるべくそうしないようにしようと思っているけど、どこかで「教えてあげなきゃいけない」と思っている部分もある。
でも彼のようなプレゼン聞くと心の底から子供の可能性を信じたくなる。