道徳の授業
今日は「ブランコ乗りとピエロ」という教材を通して相互理解について学習する予定だった。
ただ、最近教科書のみで道徳を行うことに懐疑的になっていたぼく。登場人物に自分をいくら投影して考えたからって結局当事者じゃないんだから、教材を通して得た気付きって日常の中で生かされないんじゃないの?と。
そこで今日はGWTの「火事だよ!」を行うことにした。
隣の家が火事になったと知り、4人は次の4つのもの(ゲーム機、学習用具、自分のアルバム…もう一つが出てこない)を運び出そうとしています。優先順位を決めましょう。
なんとか1つにまとめようとするものの3家族(班)はまとめられず。
なんで1つに決められなかったんだろうね
なんで1つに決められたんだろうね
という投げかけとともにふりかえり。
子供たちからは出るわけです。
・みんな自分の主張ばかりで決まらなかった。だからゆずり合いが大切。
・意見が違う友達を納得させる、そして自分が納得することが大切。
自分の意見ばっかでまとまんない、とか、納得したっていう「体験」は教科書からでは学べないこと。いやーおれ◯◯に納得させられてさー!って興奮気味に授業後に話してくる男子を見て「おぉ、いい体験ができたんだねぇ」と思った。
でも。
ホントにそう思ってる?
そう言わせているのはぼくなんじゃない?
いや、そもそも、話し合っていたのは現実だけど、設定に無理があるんだからそれは本当に気付きって言えるの?
っていう問いも生まれた。
常に自分に問い続けながらいろんな道徳の形を探っていこう。
自動車単元5時間目
自動車5時間目
今日は中間発表の日。
トランプで8会社を2会社ずつにわけて発表し合った。
今日がゴールではないので、明日からさらに調べていくことを明確にすることがねらい。
これは発表の様子なんだけどこれくらいの距離感がやっぱり安心するみたい。
全然緊張しないようでざっくばらんにときに笑いながら和やかに話していた。
この2会社は海外のどこに関連会社を作るかの話になったらしく、地図帳を開いて面積や日本との距離を確かめたりしていた。
最後は会社レターを書いてお互いをエンパワーしておしまい。
子供たちのふり返り
・私たちは中国よりもっと良い国を見つけて良い会社にしていきたいです。
・すごい答えにくい質問をしてきて困ったけど、今日の質問をもとにまた調べ直したいと思いました。
対話の力を去年も感じたけど今年も感じた45分。話すことで整理されたり、意外と自分がわかっていないことも質問されてわかったりするんだなぁ。
明日からの各会社の動きが楽しみだ!
自動車単元4時間目
自動車4時間目
本当は今日が会社ごとの中間発表だったけど各会社が方向性をみうしないかけていたのでもう1時間とることにした。
どうしても「どんな車が作りたいか」から始まっているので作りたい車の性能にしょうてんが当たって本来の目的の①どこに作るか②どのように作るか、がボヤけてきていた。なので、やや強引なミニレッスンで軌道修正。
最初に2つのグラフを見せて海外の現地企業で日本と同じくらいの自動車が作られていることを確認したあとこんなミニレッスン。
このあといつものように各会社がどんなことを調べていくかを大社長(ぼく)に伝えてチェックイン。
全会社がチェックイン後、カンファランス。今日の目標は全会社に話しかけること。そしてどんな新しい事がわかったかを聞くことだった。
「海外から部品の多くを輸入してることがわかったので関連会社は海外にしようと思います。」
「お!そうなんだね。例えばどこの国から?」
「そ、それは。。」
「そこまで調べたいよねぇ。じゃないと納得しないよ、大社長は笑」
など、新しくわかったことをさらに掘り下げるゴリゴリカンファランスを実行。
けっこうよかったかも。調べていく方向性、ポイントを少し示してあげること、そして駆り立てることは初期段階ではかなり必要な気がしている。でないと不安なまま宙ぶらりんのまま45分間を過ごしてしまう子が続出してしまう。ここからゆるやかに手をひけるかどうかだなー。
会社によっては中国に日本の自動車会社の現地企業がたくさんあってしかも上海を拠点にしているらしい!
という会社メンバーいわく極秘情報が手に入ってはしゃいでおりました。
前回との違いはちょっとだけ会社メンバー間
での対話がみえたこと。
きっとやることがはっきりしたから。
次回は会社間の中間発表。会社同士刺激し合ってほしいなぁ。
自動車単元3時間目
T今日は未来の自動車についてのミニレッスンねー。会社ごとにこんな車作っていきたい!っていう共通したものもってる?そこがあった方がどこで作って、どんなふうに作っていくかがはっきりしてくると思うんだよね。と、電気自動車、自動運転、水素で走る車など、近い将来見ることになるだろう自動車を中心にパワポで紹介。
Tじゃあ今日のミニレッスンはここまでねー。チェックインした会社から調査スタートしよう。
調査してる子供達はこんな感じ。
まずは知るところからなので、対話はほとんどなし。1人でもくもくと調べてる子、調べても調べても自分がほしい情報が見つからない子もいた。
今日はとにかくたくさんの子にどんなことわかった?って聞いてまわった。なかなかいいサイトが見つからないという子にはトヨタや日産などのホームページをオススメ。
今日の子供たちの様子を見る限り、車の性能を中心に調べている子が多かった。今回のめあては自動車会社設立のためにどこに作り、どんなふうに作っていくか。当初はここからスタートする会社が多いと思っていたけど、ゴールからスタートに向かっていっている感じ。まぁ今日のミニレッスンが未来の自動車なんだからこの流れはしょうがない。
未来の自動車ってすごい!かっこいい!チャンチャン♪
にならないようにカンファランスしながら軌道修正を加えていく必要がありそう。
フラッグフットボール
今、体育の時間はフラッグフットボール。
実践例がたくさんあるので比較的行いやすいスポーツだと思う。
始めてから今日で4時間目。
たぶん45分の中でぼくがしゃべる時間は5分もないかもしれない。
用具とかコートの準備からアップ、作戦会議、試合まで全部子供がやっちゃう。
マグネットは8個で100円。
子供にプレゼント。
作戦会議中。
ぼくはといえばいいプレーいい声かけを
ナイスナイス!
最高!
といって褒めちぎっている。
なんとも具体性にかける笑
試合後は振り返り。
ここが本当に肝。フラッグフットは作戦が命なのでうまくいった作戦とか次にどんな作戦でいくかをどこまで具体的に話せるか。
ふりかえりシート。
左がチームのふりかえり。右はふせんに書いた個人のふりかえり。
今日のふり返りから自分からチームに視点が変わっている子が何人かいた。どうやったら勝てるかを考え始めている。
あとは不思議なもので、いいプレーをチームで褒めていた子達のふり返りには友だちのいいところが書かれていた。
ふりかえりの時間がぼくの出番。
今日は気になるチームのとこにいって
「今日で2試合終わったけど、このチームは失点が少ないのが持ち味だよね。守備がうまいんだよ。でも、得点は6チーム中最下位。だから今日のチームのふり返りは攻撃のことを中心に話し合ってみたら?」
「2連勝やったね!お!?◯◯のふり返りには作戦がうまくいった!と書いてあるのに△△のふり返りには作戦が全然ダメだった。。と書いてあるよ!?話し合う必要ありそうだねぇ。」
とチームカンファランス。
んー守備がうまくいっていて攻撃がちぐはぐなところは気付いてほしかったけど、このまま流れてしまいそうだったのでぼくから言ってしまった。
ふりかえって気付いたことを生かしてまたふりかえって。
ふりかえることでチームが、そして自分が変わっていくのを体験的に学んでほしい。
来週の体育も楽しみだ!!
学び合い
今日の朝教室に行くと黒板には
西T出張ご苦労様です
の文字が。おうおう、うれしいねぇと思いながら文字の周りをみると…
もはや出張を労う気、なし笑
教採に受かって教師になる前にぼくは「学び合い」に出会った。そこで見た光景は子供が自分たちの力でガシガシ学習を進める、という今までにイメージしていた子供像を覆すものだった。
先生がグイグイ引っ張っていくのではなくて子供が自立している様子がぼくにはキラキラと輝いて見えた。
早速実践してみよう!と決意したぼくは初任のときから学び合いを取り入れることにした。しばらくは本で読んだことをベースに学び合いをやっていくことになる。
保護者からなにか言われても、わかってないなーと意に介さず。
曲がりなりにも続けていくこと3ヶ月。ぼくはこう感じるようになる。
「なんて楽なんだ!」
と。
「オレはやることがないじゃないか!」
と。
今は学び合いの形態こそ教師の力の見せ所だと思っているし、学び合いのときの教師はマジで、超絶忙しい。いつだかの天下一武道会のときの天津飯のように分身したいくらい(能力はそのままで。このネタわかる人いるかなぁ)
でも9年前は思いもしなかった。
それはやり方、いや学び合いに対する考え方が間違っていたからだ。
なんでこんなことを書こうと思ったかというと、昨日の算数のことを子供たちから聞いたからだ。昨日は出張でいなかったぼくのかわりに算数少人数の先生がかわりに入ってくれた。45分の流れは
力をつける問題を班ごとに解かせる→授業の最後に答えを配る
だったそう。
その方は最後にこういったそうだ。
「なるべく西田先生のやり方でやりたいから」と。
そうかー。
で、先生は何してたの?って子供に聞くと
「ボーッとしてた」笑
その方を非難するつもりはさらさらないし、むしろ出張でクラスをあけるぼくのために授業に入ってくれているので感謝、である。なにか狙いがあってあえてそうしていたのかもしれない。
ただ、放課後の雑談の中で子供はこういっていた。
「全然わかんなかった」
と。
学び合いはともすると「放任」になってしまう。任せている、といえば聞こえはいいけれど。
肝に銘じなければ。
自動車単元2時間目
ミニレッスンはノートの使い方と45分の流れについてのお話。ミニレッスンは五分しかしゃべらない!と決めてから何年か訓練したら本当に五分でしゃべれるようになってきた。反復練習、おそるべし。
T今日から調査してくよー。ノートを2つに分けよう。左はわかったこと、右はふりかえり。授業の流れはこんな感じ。まず、ミニレッスン。先生からみんなへ情報を提供したり推測について話したりしていこうかと思ってるんだよね。それらが使えそうだったら使ってね。いらなかったらポイしちゃって笑。そのあとはチェックイン。会社ごとに今日は何をするか伝えにきてね。そのあと調査しよう。時間がきたらさっきの2つを書いてノートを提出。これがチェックアウト。
じゃあミニレッスンからね。このグラフ見てー。
C1分ほど眺める。せんせー!国内のあとなんて読むんですか?
Tあ、習ってなかったね。ごめん。じゅようって読みまーす。国内の人がどのくらい車ほしがってるかってこと。どんなことがわかりそう?
C上がってる時もあるけど下がってる!
C2017年度に日本ではだいたい520万人の人がほしがってる!
Tそうね。どこにつくるか、どのように作っていくかのヒントになりそう?じゃあ調査スタートー。
パソコン室にいってタブレット開くもまさかのインターネット使えず。こんなこと前もあったっけ。。。
T調べようと思っていた疑問に対して推測しよう!それしかないー!
やや、いやものすごい強引な提案。以下は子供のふりかえり。
予想に予想を重ねていく。そして、その予想が合ってるのかを調査。調査結果からわかったことから新たな疑問が生まれ、それを推測してさらに調べて。事実ガン無視の推測ではなくて事実に基づく推測。
これらを繰り返して予想、推測することの楽しさを味わってほしいし、どんどんリアルな社会とつながっていってほしい。
次の時間は気になるチームのカンファランスから始めよう。