にしせんのつれづれなるままに

日々のふり返りを中心にアップしていきます

好きなことを生かすこと

情報単元でYouTubeを作っています。

今日はミニレッスンで「対象」の話をしました。これは以前に扱ったテーマなんだけど、子供たちの様子( 特に自分たちが楽しければオッケーのような企画、動画が多い。 これは今のアルバイト動画にも通ずるところなのではなかろうか。) や情報発信のことを最近いろいろと考えているうちにやはり情報発信するにあたっては情報の受け手となる「対象」の意識は欠かせないと思ったからです。

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今日、カンファランスしていて面白かったのは絵が得意な女の子2人組。 この子たちはなにをテーマにしようか悩んでいたんだけど、 ツムツムの書き方などが載っている本を参考に絵の書き方を発信することになったみたい。


T「どんなことを発信しようと思ってるの?」
C「 2人とも絵が得意なのでこの本を使って絵の書き方を動画でとろう と思っています。」
T「得意なこと生かすのすてきだね!対象は誰なの?」
C「絵が得意とか好きな人です。」
T「あ、そうなの? てっきり西Tみたいな絵が

ド下手な人に向けて発信するのかと思っ てた! だって絵がド下手な人でも書けそうな絵が動画にアップされてたら 絶対真似するもん。西Tのノートへのコメントに書く絵、 いつも同じだしさ笑」
C「あーたしかに!」
T「ちょっと考えてみてー」
その後、 なにやら簡単に書けそうなイラストを考えては書いていました。


キャリア教育をねらっているわけではないけれど自分の「好き」 が誰かに伝わること、 そしてそれが誰かのためになる経験がこの子たちの将来になにかしらの影響を与えそうな気がしてワクワクした時間となりました。

◯◯Tubeを作ろう!

今、社会の情報単元では◯◯tubeを作って情報発信しよう!という活動をしています。
金曜日はいよいよ◯◯ tubeの作成に入るということで子供たちは熱気を帯びていまし た。
早く眠れる方法を紹介する子はあえて昨日12時まで起きて写真の ような方法を調べてきていました。 寝不足だったらどんな方法でも寝れるんじゃ…と思ったけど…

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最初に対象、動画の内容、 どのようにしてとっていくかを西Tに言ってチェックインしてねー と伝えました。
ここでまずカンファランスしたいなと思ったからです。
例えば鉄道tubeの3人組。
「対象は9小全員です。◯◯ くんに好きな鉄道ランキング聞いてそれを動画にとって流します。 」
「そーかー。好きな鉄道ランキングでやるんだね。面白そう。 でもさー◯◯くんの好きなランキングだったら◯◯ くんの保護者を対象にすればいいんじゃない笑?◯◯ くんの好きなランキングをやってもいいけど、 それを九小全員が見たいと思うのかな。 対象が九小全員なんだったら九小の子供たちにインタビューした方 がいいんじゃない?」
「たしかに…ちょっと考えてみます。」
そのあと何やら調べ、 タブレットに3つの写真を掲載してカッコいいと思う車両に丸をつ けてもらっていました。

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正式に決定した◯◯tubeのテーマは以下の通り。
・紙飛行機ギネス記録に挑戦!
・東久留米の特産物、ゆるキャラ、イベント← このチームは日曜日に地域の人にインタビューすると言っていまし た
・小学生あるある
・人気の曲
・学校の七不思議
・西Tの机の中
・便利な生活用品
・すぐに眠る方法
・カッコいい鉄道ランキング
・つかみにくい棒の紹介
ニベア← このニベアチームは対象のクリームがフェイクでないことを証明証 明するために商品の説明ページを動画撮影していました。

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ただ、 やってみて思ったのは今までと違って圧倒的にカンファランスしず らい。まず教室にいないし動画とってるときは話かけられないし。 今はチェックアウトのときにノートを媒介におしゃべりしてどんな ことやったのか、今どんなこと考えてる? とか質問していこうかと思ってます。
あとは45分で終わらない。 夢中になりすぎてチャイムなんか聞いちゃいません。 だから子供たちにとっては2時間ぶち抜きの方がいいのかなーと思 っています。時間割編成も課題です。

 

 

手段の目的化

今日は月1のOJT

ぼくの担当だったのでビブリオバトルについてやりました。

 

今日をむかえるにあたって、「なぜビブリオバトルを続けているんだろう」とここ5年の実践をふり返り、考えたとき自分は手段を目的化していることに気づいた。ビブリオバトルを行うことが目的になっていたんだと。でもそうじゃない。ビブリオバトルという手段を使って子供たちにどうなってほしい?どうなる姿を思い描いている?にあたる答えが目的にならなくてはいけない。

 


ぼくの場合は「本を通したコミュニティ作り」。別にバトラなくたっていい。目指すは、例えば雨で外遊びができない休み時間に「今からビブるけどだれかやんなーい?」と誰かが呼びかけ、数人が本をもってわらわらと集まってきて本の紹介が始まる。「もっと話の内容教えてよー!」「おー!それおもしろそー!貸してよー!」そんな感じの情景。みんなのまえで前向いてハキハキ発表!聞き手は話し手の顔見てしっかり聞く!は全く狙っていない。

 


2月の土曜公開のあと、もし保護者に呼びかけたら本もって集まってくれるかなぁ。保護者同士、そしてその中にぼくも交じってビブったらおもしろそう。

 

土曜参観

先週の土曜日は学校公開でした。学習サークル仲間?のかーりーが見に来てくれました。許可をもらったのでフィードバック載せつつ今考えていることも書いてみました。

 

 

 

改めて今日は公開授業に参加させてくださり、ありがとうございました。 

  

なんか、あんなに人が出入りしている状況なのに、まさしくんが全然気にしていなくて、まずそこに感動したの。そして、普段とテンションとか落ち着き具合とか、話す速さとか、間の取り方とか、一切変わらなくて、すごいなと思って、これがまーしーなんだなぁって感じました^ ^  

 


子どもたちとの距離感が絶妙で、そこでも学びがありました。

  別に声を大きくしなくても、ちゃんと言葉をキャッチしているし、だからってそれが、強制的にさせられてる感じもなくて。

日頃の関係性が、現れてるなぁと。素晴らしいなぁと感じました。

 


小学校の授業を、1時間丸々見せていただいたのが、実は私、初めてだったの。やっぱり、自分が受けていた授業とは違って、AL型なんだなぁと思ったし、子どもたちもそれに慣れていて、皆取り組んでいたね。

  自分が学生の時は、多分ついて行けてなくて、ずっと他のこと考えてた気がするの。

  でも、内容によっては、やはり講義型にもなるんだよね?

→あります。少ないけれど45分講義のときもあるし、半々のときもあるし、最初の5分だけしゃべるときもあるし。45分、1単元の内容とねらいに応じて変えています。机の形も基本はグループだけど、講義調になるときは前向きに座ってーと言っています。

  他のクラスや学校はどんな感じなんだろう?どのくらい、AL型なんだろう?平成30年改正とか聞くけど、もっとこれから変わってゆくのかなぁ。  

→ぼくが今組んでいる主任はバリバリの一斉型&底知れぬ豆知識で子供たちを引きつけています。超規律型。今、CMで教育が大きく変わると言われているけれどたぶんいきなり大きくは変わらないと思ってます。何がどう変わるかはまた別で書こうと思うけれど1番変わらなきゃいけないのはぼくたち教員の意識だと思っています。

 


 あと、最近大学で学んだことを思い出していたんだけど、マーシーのような先生は、かなり情報機器を取り入れた授業が展開されていたけど、それこそ、年配の先生方は、必ずしもそうではないだろうし、そういう世代間ギャップが、教育格差を生む、ということはあるんだろうなと感じた。

→この日は地上デジタル放送では見る側がテレビ放送に参加できる双方向型を取り入れていることを娘がdボタン押してウキウキしている映像を子供たちに見せました。もし格差が生まれてしまうのなら情報機器の使い方や授業のこんな場面で使ってみてはどうですかーというような提案を継続的にしていく必要はあるのかもしれない。

その科目をどんな風に捉えてどう展開するか、それって、もちろんかなり基準があると聞いてるけど、教師それぞれに任されているんだよね?

→任されています。でもかなり多くの場合、実態は教科書をカバーすることに終始していることは否めないと思います。ぼくは今の社会の情報単元で「クリティカルシンキング」を身に付けてほしいと思って授業を構成しています。なかなかうまくいかないけれど。

 


  今日の授業は、〇〇tubeを作るっていうものだったけど、今の単元の授業計画みたいなもの、見たーい

→未作成なのでまた今度笑。このカリキュラム設計が難しい。けっこう逃げています。いかん。

 


 本当に、素敵な機会をありがとう😊

 

 

 

かーりーお疲れのところ見に来てくれてありがとう!

次は2月16日です。

みなさん、見に来てくださーい!!

始業式

昨日は始業式。まず大切にしたのは縦の関係と横の関係を紡ぎ直すことでした。

 


まずは縦から。西Tの冬休みのことを子供と一緒に笑いながら国語で取り組む俳句を使って共有。年始にチャリパクられた話とか、年末年始で3キロ太った話とか。あとハブユーエバー。西Tの聞きたいことを5つまずは聞く。子供たちの反応を見てリアクションも少し大きめに。

それから横。セブンイレブンじゃんけんをして成立したら新年のあいさつ。ことよろでもさくせわでもハッピーニューイヤー!でもあけおめでもなんでもおーけー。

次は宿題回収。お手伝いカード。どんなお手伝いしたか共有。

係も決めて、書きたそうだからポスターも書きました。そうそう。このポスター、だれも見てないだろうしいらないと思って3学期はなくしてもいい?と聞いたら結構見てる子が多くて驚いた。あと、ポスター描いてる子供の姿見ると、この「係ポスター」を同じ係の友達と書くことが新学期スタートのスイッチになっている気がした。長期休みの後ってダルいしなんとなく学校行きたくないけど、ポスター書くことで「新学期も始まるなぁ」という気持ちに子供がなるのかもしれない。

 


この後、レディネスやって写真とってーとやって冬休みの俳句を作ろうと思ったんだけど、子供の様子を見てまだ横の関係を紡ぎ直すところまでいっていないと判断。そこで百人一首をすることに。これがよかった。「はえー!」「全然とれねー!」「◯◯すごすぎるー!」とか言いながら4人一組で盛り上がっていた。百人一首が終わる頃に少し教室の温度が上がってきた気がした。

 


子供の様子を見て今何が足りてないかを把握、事前の計画を思い切って変えて実行することが結局1番子供のためになる。もちろん教師側もやりたいこと、決めたいこと、伝えたいことがあるけど、じゃあ目の前の子供はどう思っている?目の前の子供たちの感情は?と子供スタートでいきたいと思った1日でした。

クッション作り

今日の3.4時間目は家庭科。

クッション作りもなんとか軌道にのってきた子供達。進み具合はまちまちだけどなんとか完成まで進もうとしている。

そんな中、今日は週3で学校に来てくれている方がT Tに入ってくれた。ぼくよりはるかにミシンが得意そうだ笑。なんの打ち合わせもしなかったが、子供たちのフォローをしてほしいということだけ伝えておいた。

授業が始まってしばらくすると目につきはじめたのは「聞きにくる子が多い」こと。初めてのクッション作り、初めてのミシン。不安なことも多いだろうけど説明書通りに進めればなんら問題ない。それにも関わらず T Tにも聞きに行く聞きに行く。

「これはあってますか?」

「ここはどうやってやるんですか?」

このとき頭をよぎったのは最近出会った2つの言葉。

 

子供のモヤ感を大切にする

つまずきを子供の育ちととらえる


きっとゴールのクッションまでの道のりがぼんやりしているのだろう。

失敗するのが怖いんだろう。


でもぼくはぼんやりしていてもまず一歩を踏み出してほしいと思っている。そして失敗してほしいとも思っている。いくらでもやり直しができるから。糸ほどくのはちょいとめんどいけど。


だから子供たちが合ってるか聞いてきてもどうやるか聞いてきても

「書いてあるから読んでみてよ」

としか言わなかった。

まち針使ってから縫ってみたら?みたいなアドバイスはするけど、正解は言わない。だって書いてあるんだもん。

書いてあることを読み取れないという現実も。「脇を縫う」の意味がわからないから「道路の脇ってどこのこと言う?」から聞いてみる。


きっと手取り足取り合ってるよ、ここはこうするんだよ、と言ってあげれば感謝されるだろうし、丁寧な指導ですね、って褒めてもらえるかもしれない。

 

でもそれで子供たちにどんな力がつくんだろう。そしてクッション出来上がった時に子供たちの中に何が残るんだろう。



自動車単元ファイナル

最初は楽しそうじゃなかったけれど、今は

すごく楽しいです。

 


これは自動車単元の最終発表前に子供たちに書いてもらったレポートの一部。

自動車会社を作るよーどこに作ってどのようにして作っていくかプレゼンしてねーと始まった今回のプロジェクト。

このプロジェクトを通して「どんなところに自動車会社、工場があるのか、またそれはどうしてそこでなければならないのか」「どんな願いが生産者にはこめられているのか」を会社を設立する過程で考えてほしいと思っていた。

発想段階ではけっこー盛り上がるだろーなー、会社作るってなんだかワクワクしそうだし、子供たちの食いつきもいいだろうなあなんて思っていた。

そして、1人の力でこれまてやってきたけどチームプロジェクトにすることで友達と1つの課題に取り組む楽しさを感じてほしーなー、その上で対話の可能性も知ってほしーなーとも思っていた。

しかし、冒頭の感想を書いた子は最初つまらなかったらしい。ただ、この子はポンダ

という会社の社長になったのである一定のやる気はあったんだろう。先生がなんか言ってるしやるかーくらいの。

それでも「すごく楽しい」という感情に変わったのは

 

「調べたことをまた班の人が調べて意見を深められたりしたから」「友達の説明に納得できてさらに調べられたから」

 

だそうだ。

この子は明らかに「考えが深まっていく過程」を楽しんでいる。そしてそこには必ず友達がいることも見逃せない。

楽しそうじゃない→すごく楽しい

っていうなかなかの振れ幅の感情の変化ってなかなか味わえないと思うんだ。

その要因が対話であったことを身をもって体験したこの子はきっとこれからも教科に限らず、そして学校に限らず対話することを大切にしていってくれるだろうし対話を楽しんでくれると思っている。