行事のはざまで
子供たちは忙しい。運動会が終わったと思ったらもう学芸会。
休み明けの今日から役を第3希望まで決めてきて!という話。
やば!もう学芸会!?忙しー!
と子供たち。うんうん、それが本音だよね。先生も少しゆっくりしたいです。
学芸会の台本読んで、すでに役を決める子もいた。そんな中、こんな声が聞こえるわけです。
「学芸会嫌いだし、台本覚えられないから短いのでいいや」
と。
ほほう。それがお前さんの本音かい。とぼくの中の「負のコメントへの感度抜群センサー」が働く。これは言っておかねばならん。そしてこうクラスの子どもたちに言った。
「今、学芸会嫌い、演技も嫌い、台本も覚えられないという後ろ向き、ネガティブな理由で役を決めようとしている声が聞こえたけどホントにそれでいいの?確かに嫌い、苦手な人がいるのはわかるんだけど、選んでる理由がネガティブだと学芸会の練習もネガティブ、後ろ向きになっちゃうよ。運動会でおもいきってチャレンジして活躍してた人を先生はたくさん見てきたからこそ、みんなには前向きな理由で役を選んでほしい。」
行事があるときって忙しいし普段の授業もなかなか疎かになってしまうから早く終わってくれーって思うときもあるけど、行事がスイッチになって前向きになる子が出てくるのも事実。
でも一方で嫌いな子は早く終わってくれとしか思わないのかな。それも受け入れられるくらいにならないと、と思うけどぼくの心はそこまで広くないんだよな。そこが問題。
逆に子供たちの心の方が広い。ちょっと後ろ向きな子の背中を押せる子もクラスにいるわけだし。
だからそれができる環境作り。
したい。しなきゃいけない。
それがまずはぼくの仕事。